無垢材のお手入れ その2

投稿日:2017年08月28日

前回に引き続き、無垢材の床のお手入れについての話題です。今回は大掃除の仕方と傷の補修方法についてご紹介したいと思います。

 

無垢材は塗装によってお手入れ方法が違います。(※日常のお手入れは同じです)

塗装の種類には、合成樹脂を主成分としたウレタン塗装、天然油脂を使った自然塗装、そして何も塗装しない無塗装とがあります。

 


ウレタン塗装

表面に薄い膜を張るような塗装で、光沢があり、耐水性に優れているので汚れが付きにくいという特徴があります。表面が硬くなり耐摩耗性があるので塗り替えの必要がないところは良いのですが、コーティングされてしまうので木の質感は変わってしまいますし、表面に傷がつくと自分では補修できないという欠点もあります。

大掃除では硬く絞った雑巾で拭き、それでも取れない汚れがあれば中性洗剤を薄めたものを雑巾に含ませ硬く絞ってから拭いてください。そして最後に乾拭きすればOK。ワックスを塗る必要はありません。

 

自然塗装

木材の表面から内部に浸透させて塗装をするので塗膜がありません。そのため木の質感をそのまま生かすことができ傷が目立ちにくく、凹みなどの傷は自分で補修できます。しかし、塗膜がないので傷や汚れが付きやすく、定期的に塗り直しが必要となります。

大掃除では、硬く絞った雑巾で拭き、専用のワックスクリーナーで汚れを拭き取り専用のワックスをかけてください。

自然塗装の場合は自分で取れない汚れや凹みを、サンドペーパーで削ってならすことができます。

まずは目の粗いサンドペーパーにあて木をしながら気になる部分をこすります。汚れやキズが目立たなくなったら目の細かいサンドペーパーをかけて表面を滑らかにします。サンドペーパーをかけた部分は、再度オイルやワックスを使ってコーティングします。

 

無塗装

何も塗装していませんので木の色、質感をそのまま感じられ、傷の補修もしやすく調湿効果も一番期待できます。しかし、汚れが付くと染み込んでいってしまうので落とすのが困難になります。また季節によっては毛羽立ちやささくれができることもあります。

基本的に無塗装はお薦めできません。

 


いかがでしたか。一言で無垢材といっても材質(木の種類)もさまざまですし、塗装によっても違いがありますので自分の好みやライフスタイルに合ったものを選択をできますね。そしてしっかりお手入れをして、長く気持ち良く使っていきたいですね。

 

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2017年8月28日 投稿|     


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